記事一覧へ
05/20/20

05: 本当にリリース準備できているの?

こんにちは。

「VALORANT」の情報を追っていらっしゃる方なら、もうご存知かと思いますが、本作のリリース日6月2日(現地時間)に決定しました(*一部地域を除く)。もう、わずか二週間後です。

リリース日が公表されたことで様々な疑問が出てくるかと思います。その中でも一番大きな疑問は「本当に準備できているの?」ということではないでしょうか。これまで毎週、質問や懸念、気になる話題 など様々なトピックを扱ってきましたが、ゲームのリリースが目前に迫っているとなると話はまったく変わってきます。


クローズドベータ期間で学んだこと

ここで改めてクローズドベータの目的をご説明します。それはまず、ゲームそのものやアンチチート、インフラを実際に運用してみることでした。次に、事前に想定できなかった多種多様なVALORANTのプレイ方法(とルールの破り方)を確認すること、それから今後数ヶ月で優先するべき課題についてプレイヤーの皆さんの意見を伺うことでした。

クローズドベータ期間が終了したあとも、フィードバックに耳を傾け、コミュニティーの要望にしっかり応え続けていきます。クローズドベータとは、リリースに向けて「完璧」な仕上げをするための期間ではありません。長旅に出発する前に必需品が揃っているかを確認するための期間なのです。

VALORANTのリリース日を早めたのも、これから皆さんとサービスとエンゲージメントの関係を築いていくうえで、それが最初の大きな一歩になると考えたからです。どうか私たちに多くを期待してください。また、私たちがその期待に応えられるように力を貸してください。

そして本題になります。今回のクローズドベータでは上手く行った部分がある一方で、そうでなかった部分もありました。それについて正直にお話したいと思います。


Ready_Vanguard_image.jpeg

アンチチート技術は大丈夫なの?

この戦いは一夜で終結するようなものではありません。まして、勝つために手段を選ばないチート利用者に対して徹底抗戦の構えを明確に打ち出しているならばなおさらです。でも、だからこそ独自のチート検出システムと、それを改善し続けるための専属エンジニアチームを用意しています。

この「ゲート」はまだ完成していませんが、独自技術であるため、開発において細かな対応ができます。例えば、Vanguardが常駐することに不安の声が上がった時は、必要に応じて無効化できる機能をすぐに追加しました。また、チートソフトを潜り込ませるのに使われる脆弱性のあるドライバをブロックしようとした時は、PCの温度をモニタリングするドライバまでブロックすることになったため、設計をやり直しました。

このような反復的な対応も、いま私たちの中で話し合われている内容の一端を示すものと受け取っていただければ幸いです。私たちはゲームのインテグリティ(公正さ)の維持を重視していますが、それは目標であると同時に旅路そのものでもあるのです。

では本質的な質問にいきましょう。「Vanguardはチートの追跡と防止に役立っているのか?」その答えは… 前者については「はい」、後者については「まだ」です。VALORANTと共にVanguardを公にしてから、このシステムで対策できるチートやそれに準ずるものの情報をすでに数多く収集しています。しかしクローズドベータ期間中は、このシステムの残り半分を構成する自動バン(アクセス禁止)機能を導入しませんでした。どのような行為に対してこの処分を科すべきか、検討する必要があったからです。特にハードウェアのアクセス禁止処分については慎重にならなくてはなりません。これについてはリリース後からは変わっていきます。

これまでは、情報を追跡・分析してチート利用者を特定する一方で、バン処分のほとんどは、チート対策チームが手動で確認・実行していました(それでもすでに何千人もが処分の対象となりました)。リリース後は、チート利用者の検出と処分がより積極的かつ幅広く、そして自動的になります。

念のためにもう一度だけ述べておきます。他のゲームもそうですが、私たちがお約束したのは「VALORANTからチートを完全に排除すること」ではありません。皆さんがその存在を忘れてしまうようになるまで、アンチチートへの取り組みに終わりは来ないのです。そして、その旅はまだ始まったばかりです。先を続けましょう。


コミュニティー「管理」ツールは大丈夫なの?

こちらにはかなり遅れが生じています。

ほぼすべてのVALORANTプレイヤーが嫌がらせや妨害を受けることのない対戦を求めており、またそういったゲーム体験を約束するための手段やコミュニティーを提供するのが私たちの務めでもあります。これは私たちの価値観にも沿うものであり、またすべての試合で皆さんがベストを尽くせるようにするためにも、常日頃からこの務めを果たしていかなくてはなりません——リリースから当面の間は特に。

リリースまでに以下の目標を達成できるよう、私たちは全力を尽くします。

  • コミュニティーに対する全VALORANTプレイヤーの期待に応える
  • 下記の点を含む、通報の自動処理を改善する
    • 自動チャット解析によるコミュニティー規約に反した発言
    • 通報の自動解析と、違反常習者に対する処罰の自動加重
  • 違反行動による72時間のチームチャット制限を導入する
  • 違反行動による72時間のボイスチャット制限を導入する

また、可能な限りコミュニティーの声に耳を傾け続けることもお約束します。今後もぜひプレイヤーサポートサイトからの問い合わせやゲーム内での通報、ソーシャルメディアを通じて、ご意見をお聞かせください。それによってこのシステムを作り上げられるだけでなく、また新たな期待にも応えられるようにります。ここで仕事の現状を定期的にお伝えすることが、皆さんがプレイしたいと思えるゲームにVALORANTを仕上げるために役に立つはずだと考えています。では、次のトピックに行きましょう。


Ready_Map.jpeg

サーバーは大丈夫なの?

おおよそ大丈夫です。プレイヤーを誤ったデータセンターにルーティングしてしまうISP(トルコで試合をすることになったドイツのプレイヤーの皆さんには申し訳ないことをしました)との交渉や、電子レンジの上に座ってWifi接続でプレイせざるを得ない環境など、私たちの側ではコントロールできない要素も存在します。「全プレイヤーが35ミリ秒以下のpingでゲームをプレイできる」という約束を守るためには、マッチメイキングの人口を増やすことが必要です(地理的な要因が問題になることもありますので)。

以前にも述べたように、プレイヤーがより早くVALORANTネットワークに到達できるようにRiot DirectのPoP(ポイント・オブ・プレゼンス)を増やすだけでなく、近くにサーバーが存在しない地域のプレイヤーのために新しいデータセンターを用意することも検討しています。

*中国やベトナム、インド、中東諸国については?

これは冒頭の「(*一部地域を除く)」という部分についての説明です。残念ながら、中国、ベトナム、インド、中東諸国ではまだリリースの準備が整っていません。進展があり次第、ここで改めてお知らせします。


Ready_lineup.jpeg

ゲーム自体は大丈夫なの?

大丈夫だと思います。ゲームバランスについての考え方や、今後バランスの良し悪しを判断していく上での基準について、今回のベータ期間で多くのことを学びました。また移動と歩行時の射撃精度の兼ね合いの問題や、角から飛び出してきて走ったままの敵にヘッドショットを食らってしまった、といった話もお聞きしました。こういった問題点については、まだ解消されていなくても、解消に向けて鋭意取り組んでいるとお考えください。

またこのベータは、許容できるプレイパターンとそうでないもの(言い換えれば「狡猾だがルールには抵触しないプレイ」と「グリッチもしくはエクスプロイト」)の線引きをするうえでの判断材料にもなりました。私たちの考えるコンペティティブ・インテグリティ(競技の公正さ)から逸脱してしまうほどの、独創的すぎるアビリティーのコンボや完璧すぎる設置場所も確認できました。これからは新たな問題が起きてもすぐに対応して、マップ上の根本的なエクスプロイトにも対処できると自信を持って言えます。

全体的なゲームバランス面以外では、VALORANTのプレイは緊張感が高く、気が休まる場面が少ないというご意見を特に多く耳にしました。私たちの予定表には「リリースまで(もしくは数週間以内)に別のゲームモードを用意する」という項目があり、また現在のゲームモードのローテーションについても専門チームが検討を行っています。

ゲームのコンテンツについてもお話しましょう。「リリース時にはどんなものが用意されているの?それと今後については?」ゲームのリリースは長いマラソンのゴールではなくスタート地点です。それについては当初から重々承知しており、今後数ヶ月の展開に向けて現在も活発に開発作業を進めています。これには新しいエージェントやマップ、スキン、そして新しい対戦モードといったコンテンツがあります。ネタバレは控えておきますが、ぜひご期待ください。今年はきっと楽しい年になりますよ。

…皆さんは準備できていますか?

少々くさいセリフではありますが、このコミュニティーの最初のメンバーである皆さんが、これからやってくる新規プレイヤーたちを心から歓迎してくれると信じています。VALORANTは勇猛果敢で独創的、そして大胆不敵なプレイを求める人々のためのゲームです。多種多様なプレイヤーたちが、それぞれの視点をこのゲームに持ち込んでくれることを願っています。特定ジャンルのゲームプレイ経験が有利に働くであろうことは予想していましたが、その予想を超えた驚くべき未経験者もおられました。リリース後どんなことになるか、今から楽しみです。

では6月にお会いしましょう。